'70年安保が懐かしい
嫁が「この映画の感想は良いというものばかり、みんな本当にそう思ってるのかな?」というのでネットを調べてみる。

たしかに、共感や感動の涙ばかり!

そんな賛同意見の中に.....

「みんな、いっせいに競争社会という架空の土俵から降りましょう」というのを見つけた。

僕は60年代後半からの学生運動をリアルタイムに生きてきた。
あのエネルギーは浅間山荘事件で幕を下ろし、その後40年間にわたって沈黙したままである。

当時の彼らを想い出すと .....

キー・ワードは「世界同時革命」であった。
学生が、労働者が、虐げられた総ての人間が、国を超えて同時に、一斉に世界革命を起こさないと、真の人間を尊ぶ共産主義はあり得ないと ..... そんなことが可能かどうか? 考えてもみないで(考えたら不可能であることを認めなければならない)、口々に叫んでいた。

もう一つのキー・ワードは、その世界同時革命を成し得たら終焉なのか?
「もちろん指導者として、幸せな社会・国家を実現する」と ..... ポイントは「指導者として」というキー・ワードなのである。

つまり、当時の学生運動の本質は「一回、チャラにしてくれ! 俺にもチャンスをくれッ」である。
55年体制により(旧財閥系の復活と戦後のドサクサを生き抜いた新興勢力による)確固たる民主主義がゆるぎないものとなり、権力のスキームができあがることに反発する追いやられた勢力が学生を操り ..... 当時の負け組(負けそうな連中)は腕力に訴えたのである。

興味深いのは、挫折した(世界同時革命は起こせず終焉を迎える)連中のその後であるが、新興宗教とコンピュータによって財をなした輩が多い。 ..... ある意味、(財を成してはいないが)僕もその一人か?

本題に戻して ..... 1.「みんな、いっせいに」というのはあり得ない話である。日本が昼であればアメリカは夜であり、地球規模では日差しも季節も同時に共感できない。

次に2.「競争社会」であるが、世界が3,000万人(地球が自然のサイクルで許容できる人口)の日本国なら競争無き社会は大賛成である。宗教や文化・慣習が大きく異なる国家という現実がある限り「競争」は不可欠であり、金正日や邪悪な北京政府から干渉されるイメージは僕を恐怖させる。(アメリカの州になら ..... )

3.「架空の土俵」、魂が肉体を借りての僅かな時間という点では感情を刺激されるが、架空であれ実体であれ、同じ土俵に登っていれる(頑張ればチャンスがある)のは公平ではないか? 運動会で着順を付けず賞品も全く同じというのは、決して公平ではないし平等でもない。自分と違う他人を認めることができなければ、他人から認められることもない。人と人との間があるから人間である。

4.「降りましょう」というのはどういう意味であろう?「しっぽを巻いて逃げる」のだったら、「お疲れさま」と声をかけたい。「老兵は死なず、ただ立ち去るのみ」..... サボタージュを誘ったり煽ったりして必死になって頑張る人たちの邪魔はせずに、自分だけでひっそりと降りてゆけばよい。

それにしても ..... 学生運動の戦士達は、あの祭りの後、いろんな世界で戦い、多くのモノを産み出していったが、降りてゆく連中は何を創ろうとするのか?

(夫)
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by noru_nao | 2010-12-12 12:29 | 映画・音楽 | Comments(8)
Commented by keiki at 2010-12-12 16:19 x
そんな中で、今を必至に考え、自分の場所を探そうとして前向きに生きている人口はどのくらいいるのでしょう。なんだか怒りの矛先を見失いかけている時代なのだと思います。どこが悪いのかを特定できないことが手のつけられない世の中にさせてしまっているのでしょうね。『私、わかりませんもの!www』記紀編纂まで遡ろうかと、、、(笑)
「架空の土俵」からのくだりは、シュタイナーの言うアストラル体思考が作り出した標章に模しているのではないでしょうか。甚だおかしな引用だと思います。くせ者だけど「みんなで」が出来れば一番いいとは思いますが、、、、、、、答えは哲学と宗教の狭間で、よくわからない。。
Commented by いもうと at 2010-12-12 16:56 x
邪悪な政府のいる国から興味深く拝見しました。
「みんな、いっせいに競争社会という架空の土俵から降りましょう」とめでたいことを言ってる間に、国の存亡をかけて闘っている韓国にもパワー全開の中国にも抜かれて日本はどんどん沈んでいくんだなあと諦めの気持ちになります。おにーさんの言うとおり「みんな、いっせいに」という人は「日本」しか見えてないんですよ。誰かさんの「友愛」に近い気がします。
Commented by at 2010-12-12 19:00 x
> keiki さん
ご無沙汰しております! お元気そうで何より .....
札幌に来られたら、プルプルでお相手ください。
Commented by at 2010-12-12 19:21 x
>いもうとさん
お久しぶりです!
Google が中国に進出していた時に違和感を覚えたのは、Google の基本的な考え方に Don't be evil(悪になるな・悪いことはするな)というモットーがあるのに邪悪な政府に加担していたことでした。

その国と未だに関係を持っていることに欺瞞を感じながら 2010 年が過ぎようとしています。(脱中国を進めてはいるのですが、なかなか準備が整いません)

ただ、外国を見ていると、日本をいろんな角度から見直すことができるのだけはありがたいと思います。(来年こそ、帰国できると良いですね)
Commented by 店員A at 2010-12-16 07:19 x
私が生まれたころの話ですので、興味シンシンです。井沢元彦いわく、右か左かの違いでやっていることは戦前と変わらない、言霊の国なんだなぁ、、というのを再認識しました。
脱中国、応援しております。
Commented by 逆廻りのマグロ at 2010-12-16 11:59 x
おはようございます。関係ないお話しですが、お父さんに朗報です。和田サイクルさんで、ブロンプトンのフォロントキャリアの幅が狭いバージョンが出たみたいですので、ご確認下さい。
Commented by at 2010-12-17 12:24 x
> A さん
どーもでーすッ!
若っかいんだなぁ ..... 回復もさぞ早いことでしょう。

羽田空港のラウンジで 13:00 の便を待っているところ .....
明日、楽しみにしています!

Commented by at 2010-12-17 12:26 x
>逆廻りのマグロさん
和田サイクルさんか ..... 行かなくっちゃ!
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