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手術を終えて、新しい年を迎えます!
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3 年前から発症した「顔面痙攣」の手術を受けるため、11月27日に嫁と上京、東北新幹線で郡山を目指しました
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富士山がクッキリ見え、とても日本人的な感傷に .....

入院の手続きを済ませ、歯科クリニックで術前のチェックを受けます

28日、生まれ初めての睡眠剤が効いて(途中、二度ほど目が覚めましたが)5:30 までグッスリ眠れました

9:00 で水分の補給を禁止、麻酔の導入処置をして 12:00 には前準備にかかり、神の手、世界の「福島孝徳」先生(この病気では、世界一の実績を誇る米国デューク大学の教授)に身を委ねます!

5時間ほどの手術になり、 ICU に入り、夕刻になってから ..... 嫁の顔が見るとのこと?

かなり深い全身麻酔になるので、肺まで管を入れて人工呼吸をするのですが ...... お付き合いのある麻酔医の先生方に、チャンと話を聞いておくべきでした。

担当医の先生のお話で、この病気は、圧倒的に動脈硬化からくるものが多いと?
治ったら、必ず血圧を下げなければ、再発の恐れもある!

さて、俎板の鯉は、一人静かに本を読んでいます .....


《 FB に、嫁が書き込んでくれた第一報! 》

「おかげさまで、夫の手術は無事成功しました。 本人は、明日 ICU を出るまでアクセスできませんので、取り急ぎご報告とお礼を。 応援してくださったみなさま、ご心配くださったみなさま、本当にありがとうございました。 心から感謝申しあげます」


死にたくないッ!

「無事、終わりましたよ」と言う先生の声が朧げに聞こえ、ICU で目が覚めた ..... 大きな病院なので野戦場のような様相だと嫁が言う

「ゴボッ、ゴボッ」や「ゲェー、ゲェー」に囲まれて、とても恐ろしくなってしまう

だから、こんな処じゃ死にたくない .....


スーパー・ドクター「世界の Dr. 福島」は、やはり凄かった!

MRI では見えなかったのだが、3 本の血管が神経を圧迫していたようで、長時間となったらしい?

「でも、全く問題ありません! 問題になりようがないです」と、嫁に完治の自信を漲らせた

あまりに延ばされて、今回がダメなら他の病院も ..... 悪運は、まだ尽きていない!


《 続いて、嫁の詳報です 》

「おかげさまで、夫はピンピンしております。 今日はお昼ごはんを二回食べましたw
手術翌日から自分でトイレに立ち、翌々日には酸素マスクが取れ、今日の夕刻には点滴からも解放される予定。 あとは抜糸まで、毎日少しのリハビリと、温泉に浸かってノンビリするくらいしかやることがないらしいです。 なんとまあ今の医学のすごいこと!

家でダラダラ過ごす休日とあまり変わらない夫の現状はご報告するまでもないので、家族目線で手術当日をグチって、もとい、レポートしてみます。

8 時発の病院シャトルバスで、病室は 8:20 着。手術は 12:00 だから個室でグータラしようと思っていたのだけど、本人はやはり落ち着かないようで、あーだこーだと細々動くハメになる。 その合間に挨拶だの段取説明だの血圧・体温だの点滴だの。

結局グータラできないまま、11:45、手術室へ向かう夫を見送って個室を退去。荷物をロッカーに入れて、この時点で私は拠点のない院内ジプシーになる。 患者は手術後 ICU に一泊するため、病棟のベッドを空けるのだ。 その後 ICU の待合室で面会方法の説明を受け、PHS を渡される。 微弱な電波なので、院内で待機するよう言い渡される。 院内でも地下は不可だと。 地下にはレストランや売店があるというのに。

手術は概ね 4 時間と聞いていた。 その間は離れてもいいかとチラっと思ったが、万が一不測の事態でも起こったら、未来永劫非難されそうなのでやめておく。 院内をウロウロ探検しながら 4 時間を潰す。 が、PHS は鳴らない。 まあ、多少は前後するだろう。 5:00、ようやく着信。 ICU に到着すると 「もう一人の方と一緒にご案内するのでお待ちください」。 意味わかんなかったけど言われるまま待っていると、一組のご家族が到着。

「では手術室にご案内します」。 え? 手術室? なんで? 言われるままゾロゾロと手術室群(12くらいあるようだ)の前へ。 センサーが壊れているのか、閉じたり開いたり騒がしい観音開きの自動ドアの前に整列させられる。 看護師や職員らしき人も何人か一緒に並んでいる。 これから何するの? ここにストレッチャーに乗せられた夫さんともう一人の患者さんが出てくるの? ありえなくね? 待っているうちにこれはなんの儀式ですかと可笑しくてしょうがなくなった。 なんでここに立たされてるのか、もうホントにワケわかんない。

20 分ほども経っただろうか、おもむろにドヤドヤと手術着の医師たちが出てきた。 おおそうかっ、二つの手術を並行した「神の手」ドクターをお迎えするための整列かッ。

開口一番、「はい、福島先生ですよ」。 吹き出しそうになったがこらえた。 まず隣の家族に病状と手術の成果を説明する先生。 私、ここで聞いててもいいんでしょか。 「私だから治せたんです」とか。 ひえ〜。 それからおもむろに私に向かい、「顔面痙攣の奥さんね?(いや、私は顔面痙攣じゃありませんよw) 3本当たってたけどね、綺麗に直しましたよ。 (リスクとして説明されていた)聴力も嗄声もまったく問題ない、問題になりようがない」と満面の笑みで自画自賛。

MRIでは 1 本しか確認できなかったが、開けてみたら 3 本の血管が神経を圧迫していたらしい。考えていたよりも重かったのね。 で、夫さんは? と思ってたら、そのまま看護師さんに「それじゃ、また一階でしばらくお待ちください」と追い出され ……。

はい、先生のお出迎えのためだけに呼ばれ、立たされ、待たされたのですね。 ははーっ、と平伏さなくてもよかったんでしょうかね。

次に PHS が鳴ったのは一時間後。 それからまた ICU 前で待つこと 40 分、トータル 7 時間の軟禁のすえ、ようやく ICU に通してもらえた。 もうくったくたである。 ホテルで寝てても良かったんじゃないでしょかね、私。 ← けなげな妻なら「夫が頑張ってるんだから、これくらいなんでもないですっ」とか言うんでしょうが、私は言わない。

でもキレイに開いた目で「おう」と言った夫を見たら、疲れもイライラも一瞬で吹っ飛んで、ぱーっとうれしくなりました。 いやこれキレイゴトじゃなくホントに。 さんざん皮肉ったけど、やっぱり医学ってすごいです」


ICU での夜が明け、開頭手術なんだから、しばらくは安静に .....
てなことはなく、お昼が出た ..... しかし、食べれる雰囲気じゃない!
(この術式は極めて侵襲性が少なく、患者への負担がありません)

昼過ぎには個室に戻り、ホテルで過ごす普段の生活に?
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この病院は、食事にも気をつかっていてくれて、パンや麺類、ご飯・お粥から自由にメニューを組み立てることができるので、朝はパン、昼は麺類、夜はご飯にしてもらう

ほとんど病人じゃない生活なんですが、脳に空気が入ったのと髄液が多少漏れてしまうため、断続的に頭痛・吐き気・目眩が襲ってくる
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気休めに、嫁が買ってくれた「日本アイスホッケー人間伝」を読了!

懐かしい知り合いがたくさん出てきて、もう、泣きそうです
西田信一、西浦清輝、佐藤真弘、小野悳、引木孝夫、星野好男 ..... 同級生のお父さん 北沢正辰も

ガルミッシュ・パルテンキルヘンからスタートした日本アイスホッケー界の歴史書? に、こんなにも ......

やはり、人との出会いが一生を決めてるようです
これまで知り合った人との「縁」を大切にしなければ ...... 必要な人にしか会わず、総ての会った人とは必ず繋がっています

「感謝」ですねぇ ......

真に、人生は感謝あるのみですッ!

(夫)
by noru_nao | 2014-12-27 20:20 | 病気のこと
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