たまには観劇もいいもんだ
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友人に付き合って、芝居を観てきました。
白石加代子という女優さんの朗読というか一人芝居というか、「百物語」。
http://www1.linkclub.or.jp/~hyaku/shiraishi/hyaku/index.html
「恐怖」をキーワードに、明治~現代の作品を演じます。

観劇は初めてです。もともと、ドラマとかにもあまり興味がないもんで、舞台の芝居なんて、今まではてんで無関心だったのです。最初は、本を片手の語りを聴いて、なんだかまどろっこしくて、これなら本を読んだほうが早いや~と感じたのですが、すぐにその考えは翻りました。

声色や抑揚、仕草や表情で、小説がこんなにも生きるのか。新たな発見。50分程度の作品を二本、朱川湊人「栞の恋」、夢枕獏「首」(陰陽師より)、飽きずに見通しました。かなり面白かったのです。

「栞の恋」は昭和42年のとある商店街が舞台。クニコは、ときおり 通りかかる大学院生に片思いしています。彼は足しげく商店街の古本屋に通い、高くて買えない古本を少しずつ立ち読みしています。古本屋のおやじも、彼の事情を汲んで黙認しているというのが、らしい時代描写ですね。たまたま古本屋で彼の姿を見かけたクニコが、後でその本を開いてみると一葉の栞が。イニシャルらしきものが書かれた栞に、彼に違いないと確信した彼女は、なにげないメッセージを挟んでおきます。それをきっかけに古本と栞を介して奇妙な文通を続けるふたり。純情な恋物語にしか見えないこのお話、実は、クニコが文通をしていた相手は大学院生ではなく、昭和19年に亡くなった特攻隊員(この古本の著者)だった、という恐ろしくももの悲しいオチでした。

「首」はまさに怪談そのもの。京都鴨川の河原に首だけ出し、目の前に食べ物を置かれながらも食べることができない状態で10日間生き埋めにされた5人の罪人。飢餓を抱え、食べ物に執着したままで首をはねられ、怨念をこの世に残したまま亡霊と化した彼らに狙われた男と、陰陽道で彼を救った安倍晴明の物語です。私は映画「陰陽師」も観ているし、源氏物語も好きなので、平安時代の知識は少しあったのですが、それ系に無関心な友人は、言葉がまるでわからなかったと嘆いていました。確かに「ぎっしゃ(牛車)」だの「からぎぬ(唐衣)」だの「わたどの(渡殿)」だの「しゅ(呪)」だの、普段の生活では聞くことのない発音です(苦笑)

明日も観に行きます。演目は浅田次郎「うらぼんえ」(鉄道員より)、阿刀田高「干魚と漏電」、和田誠「おさる日記」(和田誠ってイラストレーターじゃなかったっけ?)の三本。楽しみです。

(妻)
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by noru_nao | 2006-06-23 00:35 | 映画・音楽 | Comments(1)
Commented by at 2006-06-23 19:40 x
おどろおどろしい。..... 写真が
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