昔の ..... で恐縮ですが 【其の二】
【注意:別のホームページから昔の記事を引用しています】

嶋田 忠さんのこと

 掲示板に嶋田忠さんのことを書いたので..... 
 
 コマーシャル・フォトを生業としていた頃、ベースボール・マガジン社の依頼で撮っていたアイス・ホッケーの写真と鳥の写真が僕の趣味でした。(写真屋の趣味が写真というのも情けない話ですが) 
 
 アイス・ホッケーの写真は名門苫小牧東高校(全国制覇9連覇、国体で明治大学を破ったという輝かしい成績)時代にアイス・ホッケー部でしたから、実業団の選手やら監督が先輩後輩の仲でロッカールームにまで入れたのと、ある程度ゲームの先が読めるので、まぁ良いショットが撮れたかな?(当時スポーツ・カメラマンが200mmで勝負していたのに、300mmを振り回していたのは僕だけで、世界選手権の取材ではCanonから発売前の400mm/F2.8を借りたんですが、さすがにこれは使いこなせませんでした) 
 
 そんな時、千歳に移り住んできた嶋田さんと出会いました。(彼は僕がアイス・ホッケーを300mmで撮っていたのを注目していたそうな) で、彼の写真の凄いことをお話しましょう。 
 
 嶋田さんは写真集を創るときに、全てのページの絵コンテを最初に描きます。NHK等で彼が鉛筆でスケッチしているのは本当の話で決してヤラセではありません。 
 「シマフクロウ」の写真を撮るときにも、「最初の見開きは眼だけのアップだなぁ.....」とスケッチを見せられた時には「幻の鳥のドアップを本当にやる気?無理だよ!そんな。」と思っていたのですが、写真集が出来上がった時には正にラフ通りで.....唖然としてしまいました。 
 
 動物写真は、ある意味で幸運の1ショットのためにどれだけ多くの屍が累々と犠牲になるかと僕は思っています。(だって、僕は愛犬の写真を撮る時だってスケッチなんか描かないし、描いたって撮れないんだも~ン) 
 でも彼は、写す鳥の生態を徹底的に調べ上げ、何の違和感も持たせないでその鳥たちの目の前にどうやったらカメラを設置できるかを考えることにエネルギーと頭を働かせます。 
 彼が僕に「コマーシャルのライティングを教えてくれ」と尋ねたことがあります。「どうやったら、あんなに商品を際立たせることができるのか」美しいインパクトを強烈に表現したいと思ったそうです。動物写真にですかー?そんな無茶な「ハイ、笑って~」って鳥たちにやるんですか?(馬鹿じゃないの?でも○○と天才は紙一重と申しますので.....) 
 
 「最初に言葉ありき」で、彼は最初にイメージを描き膨らませ、そのイメージをどうやって映像化できるかというR&D技法というか僕の会社のエンジニアのようなアーティストといえます。 
 
 尻切れですが、第一部終了。さて次回は、いよいよ嶋田忠の核心に迫る【「火の鳥アカショウビン」はこうして生まれた】と【その人物像、彼の知られざる一面】をおおくりします。乞うご期待!

…2001/06/20…
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by noru_nao | 2008-10-21 09:38 | 小ネタ | Comments(0)
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