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BGMについて考える
ガラスのオブジェが欲しいというので、富良野(麓郷)の○○硝子館へ出かけた。ここは食器からアクセサリーまで、体験コーナーもあり、変わったものがあって、品揃えは小樽の北一硝子以上という。

帰りに小腹がすいたので、近くにある小野田旅館へ

BGMについて考える_b0085526_19555275.jpgジャ~ン!

「北の国から」に出てくる

あの、古めかしいそば屋だ。

知る人ぞ知るの店で ..... 通りすがりでここへ入る勇気はないだろう?

木造二階建て作り、煙突がステンレス製でなければ、子どもの頃(昭和30年代)に近所で見かけた普通の民家である。

BGMについて考える_b0085526_2044912.jpg中に入るとこの状態

「美味い」、「はじめてめぐり合った味」、「本物のそば」とほめ言葉で埋め尽くされているのだが、

お世辞にも ..... (鰹と醤油で出汁をとった)シンプルで飾り気のない味、おふくろが家庭で作ってくれたごく普通の味である。

みなさん、有名な店ということで、迎合しすぎでないのぉ?

雰囲気だけがもの凄く異様
  ..... 無音、 そうBGMが全く無いッ! すごくヘンだよー。

僕には、無音の店の記憶がもう一軒ある。

学生時代、友人に連れられていった銀座の「ルパン」、細い路地を入っていくと木の表札に「ルパン」と墨で書かれただけの木造の店で、静かな雰囲気で客のヒソヒソ話だけがBGMである。

カウンターに座り、(どうもオーナーらしい)品のいい老婦人が作ってくれる水割りを飲むことで、大人の仲間入りをした気分を味わえたものである。(ピーナッツが無料、安かった記憶?)

太宰治のくつろいだ写真があって、「へぇー、この店に来たんだ」と思っていたのだが ..... 後日談があって、それらは林忠彦が撮った傑作の一枚であった。

新進気鋭の小説家・アーティストが屯し、夜毎、議論を交わした超有名な「銀座のルパン」、店内の柱のいたるところに機関銃の跡が残っていて、戦争を身近に感じた店でもある。 このころ、 まだ写真家を夢見ていない。

(夫)
by noru_nao | 2007-11-18 20:32 | 街のあれこれ
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